タイミングという縁

 物事にはタイミングというものがあります。
タイミングによっては、気が付かない時もあるし、
タイミングによって、気が付く時もある。
気が付くということは縁があってのことであり、
そこには意味がある、と思っています。

 2022年のアカデミー賞作品賞を受賞した映画【CODA】の主題歌として、最近、話題の『Both Sides Now』。今、多くのボーカリストの方が、歌っているのを聞きます。
私は大好きなボーカリストの方が以前より歌っていましたので、良い曲だなとずっと思っていました。でも、自分が歌うという気持ちには全くならなかったのです。それが、先日ふと「歌いたい」「歌おう」と思いました。

それから、流して聞いていた歌詞をひとつずつ読み、訳してみました。
24歳という若さでこの曲を書いた、ジョニ・ミッチェルの感性と感覚の鋭さに感動をしました。
そして、なんで今この曲を自分が歌いたいと思ったのかということにも気が付いたのです。

子供の頃には、それなりに反抗期もあり、曲がった事を受け入れられない時期もありました。
また理想と現実の違いもわかってきて、どうしたらそれを受け入れて生きていけるのか、どうしたら傷ついた自分を癒やして生きていけるのか、と一生懸命考えました。そして、物事は見えている部分は一面にしか過ぎず、前からだけではなく、後ろや、横や、時には少し離れたところから、物事は見る場所によって変わる多面的であり、何が正しいかは見る場所によって変わり、正解は沢山あっていいと自分に言い聞かせ、そういう物の見方が、上手く生きていく生き方だと信じ、生きてきたのです

でも最近この年になって、世界を一周して、
またスタート地点に立っているような気がしていました。

どういう事かと言うと
今までこれがベストと信じていた事が、
それが全てではないと気が付いたのです。
反抗期を過ぎ大人になった時に気が付いた、これが全てではない、が、再び訪れたのです。

今、今までとは違う新しい物の考え方で物事を見始めています。
自分が信じていた概念を覆すのは、なかなか難しい。でも、それが全てではないと気がついてしまった以上、思考の森に入っていこう。

いろんな過程を経ていく中で、大人になり、
それが全てではないと気が付く事ができるのは素敵な事だと思う。これから何度あってもいい。
『Both Sides Now』を聞いて、彼女とは違う立ち位置だけど、同じ思いを感じているのだと、共感がこの曲には詰まっていました。
だから、私は歌いたいと思ったのです。

今、練習中なので、いつになるかはわかりませんが、いつかライブで歌います。

更新してます!
スケジュールはこちらへ⬇️

毎日がうたうこと

Vocalist永野寛子のオフィシャルサイト 毎日がうたうこと

0コメント

  • 1000 / 1000